ビジネスチャットの導入や乗り換えを考えるとき、必ず比較候補に挙がるのがチャットワーク(Chatwork)とSlackです。
どちらも定番ツールですが、設計思想が異なるため「どっちが良いか」はチームによって答えが変わります。
この記事では、チャットワークとSlackの違いを機能・使い勝手・無料プランの制限の観点から比較し、どっちを選ぶべきかの判断ポイントを整理します。
あわせて、「スレッドがないからSlackに乗り換えたい」という人向けに、チャットワークのまま解決する第3の選択肢も紹介します。
- ・話題ごとにスレッド返信で会話を整理
- ・テーマや目的毎にチャンネル作成
- ・未導入の相手にもチャットはそのまま届く
チャットワークとSlackの違い早わかり比較表
まず、主な違いを一覧で確認しましょう。
なお、チャット・ファイル共有・通話・スマホアプリといった基本機能は両者とも備えており、無料プランから始められる点も共通です。
違いが出るのは「会話の整理方法」「連携」「文化」の部分です。
| 項目 | チャットワーク | Slack |
|---|---|---|
| スレッド機能 | 標準ではなし(拡張で追加可) | あり(話題ごとに整理) |
| 得意な使い方 | 社外・取引先とのやり取り | 社内コミュニケーションと自動化 |
| タスク管理 | 標準機能で完結 | 外部ツール連携が前提になりがち |
| 外部ツール連携 | 主要サービス中心 | 連携アプリが非常に豊富 |
| 操作感 | シンプルで覚えやすい | 多機能で慣れが必要 |
| 無料プランの履歴 | 直近40日以内・最新5,000件 | 直近90日分 |
ここからは、判断に効くポイントを順番に見ていきます。
最大の違いは「スレッドの有無」

両ツールの体験を最も大きく分けるのが、会話の整理方法です。
Slackは話題ごとにスレッドで整理できる
Slackでは、メッセージへの返信がスレッドとしてぶら下がり、話題ごとに会話がまとまります。
複数の案件が同時に動いても、チャンネルの本流が流れにくいのが特長です。
チャットワークは1本のタイムラインに流れる
チャットワークは1つのルームに1本のタイムラインという構造で、全ての発言が時系列に積み上がります。
シンプルで迷わない反面、話題が混ざりやすく、重要な連絡が流れて埋もれやすい面があります。
実際、「Slackに乗り換えたい」と感じる理由の多くはこのスレッドの有無です。ただし後述のとおり、この点はチャットワークのまま解決する方法があります。
チャットワークが向いているケース
社外・取引先とのやり取りが多い
チャットワークは国内の中小企業を中心に広く使われており、取引先や外注先と「すでにChatworkでつながっている」ケースが多いのが強みです。
コンタクトを追加すれば組織をまたいで気軽にやり取りでき、社外連絡のインフラとして機能します。
Slackでも社外と接続する仕組み(Slackコネクト)はありますが、相手もSlackを使っていることが前提になります。
取引先の顔ぶれで決まる部分が大きいポイントです。
ITに不慣れなメンバーがいる・タスク管理まで1つで済ませたい
チャットワークは機能がシンプルで、チャット・タスク・ファイルが1画面に収まっています。
メッセージをそのままタスク化して担当と期限を付けられるため、別のタスク管理ツールを足さなくても回るのが実務的な強みです。
Slackが向いているケース
外部ツール連携・自動化を使い倒したい
Slackは連携アプリの豊富さが際立っています。
開発ツールやカレンダー、フォームなどの通知をSlackに集約し、ワークフローで定型作業を自動化する、といった使い方が得意です。
社内中心・ITリテラシーの高いチーム
エンジニアやIT系の組織では、スレッド文化や絵文字リアクション、カスタマイズ性を含めてSlackの流儀がフィットしやすい傾向があります。
やり取りの中心が社内で、ツールの習熟に前向きなチームならSlackの多機能さを活かせます。
機能ごとの違いをさらに詳しく

判断の分かれ目になりやすい機能を、個別に比べておきましょう。
タスク管理の違い
チャットワークは、メッセージをそのままタスクにして担当者と期限を割り当てられます。
依頼と管理がチャット内で完結するため、タスク管理ツールを別途契約しなくても業務が回ります。
Slackには同等の標準タスク機能がなく、リマインダーや外部のタスク管理アプリとの連携で補うのが一般的です。
連携に慣れていれば強力ですが、シンプルさではチャットワークに分があります。
通話・ミーティングの違い
Slackには音声でさっと話せる「ハドルミーティング」があり、無料プランでは1対1、有料プランではグループでも使えます。
チャットワークのビデオ・音声通話も1対1〜少人数向けが中心です。
どちらも大人数のオンライン会議は得意分野ではないため、会議が多いチームはZoomやGoogle Meetなどの会議ツール併用が現実的です。
リアクション・コミュニケーション文化の違い
Slackは絵文字リアクションの種類が豊富で、カスタム絵文字を使った気軽なコミュニケーション文化が根付いています。
チャットワークのリアクションはフリープランでは使える種類に制限があり、有料プランで全種類が使えます。
「既読代わりにリアクションを多用したい」チームはSlack寄り、「業務連絡は文章できちんと」の文化ならチャットワークでも困りません。
シェア・利用者層の違い
正確なシェアは調査によって異なりますが、利用者層には明確な傾向があります。
チャットワークは国内の中小企業・士業・バックオフィスを中心に広がっており、「取引先との連絡手段」として指定されるケースが多いツールです。
一方のSlackは、IT企業やスタートアップ、開発チームでの採用が目立ちます。
自社の業種と取引先の顔ぶれを思い浮かべると、どちらの文化圏に近いかが見えてきます。
運営会社と成り立ちの違い
チャットワークは株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)が提供する国産ツールで、日本の商習慣に合わせた設計と日本語サポートが強みです。
Slackは米国発のツールで、現在はSalesforceグループの一員として世界中で使われています。
国内の取引先とのやり取りが中心なら国産のなじみやすさが、海外拠点やグローバルなチームと働くなら世界標準の安心感が、それぞれ効いてきます。
料金体系の違い
どちらも1ユーザー単位で課金するサブスクリプション型で、無料プランから始められます。
チャットワークの有料プランはビジネスプランとエンタープライズプランの2本立て、Slackにはプロプランなど複数の有料プランがあります。
金額は改定されることがあるため、比較検討の際は必ず両社の公式料金ページで最新の価格を確認してください。
人数が多いほど月額差が積み上がるので、「1ユーザーあたりの差×人数×12か月」で年額に換算して比べるのがおすすめです。
なお、実際の利用者の口コミから見た評価は「チャットワークは使いにくい?口コミで見る理由」でも紹介しています。
無料プランの違いにも注意

無料で使い続ける前提なら、履歴の制限の違いが重要です。
Slackのフリープランではメッセージとファイルの履歴が直近90日分に制限され、チャットワークのフリープランでは直近40日以内に投稿された最新5,000件のみ閲覧できます。
どちらも「古いやり取りが見えなくなる」点は同じです。過去ログを業務記録として使いたいなら、どちらを選ぶにしても有料プランが前提と考えておきましょう。
乗り換える前に:スレッドが理由ならチャットワークのまま解決できる
「スレッドで話題を整理したい」が乗り換えの主な理由なら、ツールごと変える前に試せる方法があります。
Chromeの拡張機能を使えば、いつものチャットワークの画面にスレッド表示を追加できます。
乗り換えには、次のような大きなコストが伴います。
- 取引先への影響
- 過去ログの移行
- メンバーの教育
拡張機能なら相手が未導入でも自分から使い始められるため、まず試してから判断しても遅くありません。
スレッドワーク|クレカ不要で無料登録・スレッド表示&チャンネル追加の拡張機能

スレッドワークはChatworkにスレッド機能とチャンネル作成ができるChrome拡張機能です。普段の画面のままで、メッセージごとのスレッド返信・チャンネル作成が使え、ChattGPTやClaudeなどの生成AIと連携できます。
- 流れる会話をスレッドスレッド表示・返信(Slackと同じ感覚で使える)
- テーマ・話題ごとにチャンネル作成で会話を整理
- 相手が未導入でも使える ※中核特許技術
- ChatGPTなどの生成AIと連携で要約・チャットボットで自動化
Chatworkの「流れる・埋もれる・遡れない」という3つの問題を、ルーム構成を変えずに解決することを目的に開発しています。導入から利用開始まで最短1分で使えるようになります。
- Google登録・Chatworkアカウントと連携する
- 普段のChatwork画面でスレッド返信・チャンネル作成
- AI連携で会話を要約・チャット内をAI検索・ボット作成
クレジットカード登録不要・14日間の無料トライアル付きでご利用いただけます。Chromeウェブストアで公開中で、登録後すぐにお試しいただけます。
SlackとTeamsも含めて広く比較したい方は「チャットワークの代替ツールおすすめ5選」も参考にしてください。
チャットワークとSlackの違いに関するよくある質問
結局、チャットワークとSlackはどちらがいいですか?
社外とのやり取りが多く、シンプルにチャットとタスク管理を回したいならチャットワーク、社内中心で外部ツール連携や自動化を重視するならSlackが向いています。
取引先が何を使っているかも大きな判断材料です。
チャットワークの欠点は何ですか?
スレッド機能がなく話題が混ざりやすい点が代表的な欠点です。ほかに連携アプリの少なさが挙がることもあります。
スレッドについてはChrome拡張で補えるため、欠点がそのまま乗り換え理由になるとは限りません。
両方を併用するのはありですか?
「社内はSlack・社外はチャットワーク」という併用は実際によくあります。
ただし通知や情報が分散するため、どちらを主とするかのルールを決めておかないと確認漏れの原因になります。
チャットワークとSlackは連携できますか?
公式同士の直接連携機能はありませんが、Zapierなどの外部連携サービスを使って「片方の投稿をもう片方に通知する」といった連携は可能です。
併用する場合は、こうした転送の仕組みで見落としを減らせます。
SlackからチャットワークにもSlack風のスレッドを持ち込めますか?
スレッドワークのようなChrome拡張を使えば、チャットワークの画面にSlack型のスレッド表示・チャンネルを追加できます。
Slackの整理感に慣れた人がチャットワークを使う場合の橋渡しになります。
まとめ:違いの核はスレッドと社外連携。乗り換え以外の道もある
最後に、この記事の要点を整理します。
- 最大の違いはスレッドの有無。Slackは話題ごとに整理でき、チャットワークは1本のタイムラインに流れる
- 社外連絡・シンプルさ・タスク管理ならチャットワーク、連携・自動化・社内中心ならSlack
- 無料プランの履歴はSlack=90日・チャットワーク=40日と、どちらも制限がある
- スレッドが乗り換え理由なら、Chrome拡張でチャットワークのまま解決する選択肢がある
「あの件どうなった?」を、今日で終わりに。
スレッドワークは、Chatworkにスレッド表示とチャンネルを追加するChrome拡張機能です。
Chromeウェブストアで公開中。14日間、すべての機能を無料でお試しいただけます。
クレジット不要/最短1分で開始







