建設現場と事務所の連絡が、電話・FAX・口頭に頼りきりになっていませんか。
記録が残らない連絡は「言った・言わない」を生み、写真や指示も個人のLINEに散らばりがちです。
時間外労働の上限規制が適用された今、連絡のムダを減らす効率化も待ったなしです。
この記事では、建設業向けビジネスチャットのおすすめ9選を、比較表つきで紹介します。
汎用型と特化型の違いや選び方、現場に定着させるポイントまで順番に解説します。
- ・話題ごとにスレッド返信で会話を整理
- ・テーマや目的毎にチャンネル作成
- ・未導入の相手にもチャットはそのまま届く
汎用型と建設業特化型のどちらを選ぶべきか
建設業で使えるチャットツールは、大きく「汎用型」と「建設業特化型」に分けられます。
まず特徴を比べて、自社に合うタイプを見きわめましょう。

| 比べるポイント | 汎用型 | 建設業特化型 |
|---|---|---|
| 主な用途 | 社内外の連絡全般 | 連絡+現場(案件)の管理 |
| 代表的なツール | Chatwork・LINE WORKS | 現場クラウドConne・現場ポケット |
| 費用感 | 手ごろ・無料プランも多い | やや高め・機能は多い |
| 向いている会社 | まず連絡手段を改善したい | 写真整理や日報まで一体化したい |
汎用型が向いているケース
連絡手段の改善が主な目的なら、低コストで導入しやすい汎用型が有力です。
- 電話・FAXでの連絡をまずチャットに置き換えたい
- 事務所や経理などバックオフィスでも一緒に使いたい
- 取引先がChatworkなどをすでに使っている
業種を問わず広く使われているぶん、料金が手ごろで使い方の情報も豊富です。
建設業特化型が向いているケース
連絡に加えて、現場写真の整理や日報・工程管理までまとめたい場合は特化型が候補です。
- 現場(案件)単位で部屋や情報を管理したい
- 写真の自動整理や日報の機能まで一体で使いたい
- 建設業を前提にした画面や機能で職人に使ってもらいたい
ただしチャット目的だけなら、汎用型で十分なことが多い点は押さえておきましょう。
汎用型の建設業おすすめチャットツール9選【比較表付き】
建設業で使える主なチャットツール9つを、比較表にまとめました。
汎用型6つと特化型3つを、無料プランや料金、協力会社の招待可否で比べられます。
| ツール | タイプ | 無料プラン | 料金の目安 | 協力会社の招待 | タスク管理 |
|---|---|---|---|---|---|
| Chatwork | 汎用型 | あり(閲覧40日など制限あり) | 700円〜/1人・月(年契約) | できる | あり |
| LINE WORKS | 汎用型 | あり(30人まで) | 450円〜/1人・月(年契約) | できる | あり |
| direct | 汎用型(現場向け) | あり(10名まで) | 7,200円〜/月(10名まで定額) | できる(ゲスト) | あり |
| Microsoft Teams | 汎用型 | あり(会議60分まで) | 599円〜/1人・月(年契約) | できる(ゲスト) | 連携で対応 |
| Slack | 汎用型 | あり(履歴90日まで) | 925円〜/1人・月(年契約) | できる(コネクト) | 連携で対応 |
| Google Chat | 汎用型 | あり(個人向けは無料) | 800円〜/1人・月 | できる | 連携で対応 |
| 現場クラウドConne | 建設特化型 | あり(5名・社外招待は不可) | 10,000円〜/月(20名まで) | 有料プランで可 | あり |
| クラフタ | 建設特化型 | 完全無料 | 0円 | できる | 案件管理で対応 |
| 現場ポケット | 建設特化型 | お試しあり | 13,500円〜/月(年契約・人数無制限) | できる | 工程管理で対応 |
料金は2026年7月時点の各公式サイトの表示をもとにした目安です。
特記のない金額は税抜・年間契約時のもので、directは人数帯ごとの定額制です。
無料プランの条件や最新の料金は、必ず各公式サイトで確認してください。
まずは、業種を問わず使える汎用型のビジネスチャット6つから紹介します。
Chatwork|中小企業に広く普及・建設の導入事例が豊富
Chatwork(チャットワーク)は、国内の中小企業で広く使われている国産のビジネスチャットです。
- 特徴:シンプルな操作で建設・不動産の導入事例が豊富、タスク管理も標準搭載
- 料金の目安:月700円〜/1人(年契約)
- 無料プラン:あり(過去メッセージの閲覧は直近40日以内などの制限あり)
- 向いている会社:ITに不慣れな人が多い中小の建設会社、取引先がChatworkを使う会社
公式の建設・不動産事例では「言った、言わないを防止できた」といった声も紹介されています。
Chatworkを便利にする拡張機能は「チャットワークChrome拡張機能アプリおすすめ10選」で紹介しています。
LINE WORKS|LINEと同じ操作感で職人が迷わない
LINE WORKS(ラインワークス)は、LINEとほぼ同じ操作感で使えるビジネスチャットです。
- 特徴:既読確認や掲示板を搭載、社外のLINEユーザーともやり取り可能
- 料金の目安:月450円〜/1人(年契約)
- 無料プラン:あり(30人まで)
- 向いている会社:LINEに慣れた職人が多く、慣れた操作のまま切り替えたい会社
普段のLINE操作のまま移行できるので、教育の手間を最小限に抑えられます。
direct|ゼネコン・協力会社との連携に強い現場向け
direct(ダイレクト)は、L is B社が提供する現場向けの国産ビジネスチャットです。
- 特徴:ゼネコン・サブコンで導入実績が豊富、既読確認・タスク・写真/図面共有に対応
- 料金の目安:月7,200円〜(10名まで定額・人数帯ごと)
- 無料プラン:あり(10名まで)
- 向いている会社:協力会社を含めた現場全体で連絡を一元化したい会社
現場での利用を前提に設計されており、建設業の導入事例も多く公開されています。
Microsoft Teams|Microsoft 365利用企業に導入しやすい
Microsoft Teams(チームス)は、Microsoft 365に含まれるチャット・Web会議ツールです。
- 特徴:ビデオ会議やファイル共同編集に強み、元請から利用を求められるケースも
- 料金の目安:月599円〜/1人(年契約)
- 無料プラン:あり(会議60分までなどの制限あり)
- 向いている会社:すでにExcelやWord、Microsoft 365を使っている会社
Microsoft 365のライセンスがあれば、追加費用を抑えて始められるのが強みです。
Slack|スレッドと外部連携が強み・管理部門向け
Slack(スラック)は、話題ごとにスレッドを立てて会話を整理できるビジネスチャットです。
- 特徴:外部サービス連携やアプリ拡張が豊富、設計・管理部門など内勤向き
- 料金の目安:月925円〜/1人(年契約)
- 無料プラン:あり(メッセージ履歴は直近90日まで)
- 向いている会社:現場の職人向けというより、事務所・管理部門向けの選択肢
話題ごとのスレッドで、複数案件の会話が混ざりにくいのが特長です。
Google Chat|Google Workspaceの資料共有と好相性
Google Chat(グーグルチャット)は、Google Workspaceに含まれるチャットツールです。
- 特徴:スプレッドシートやドライブとの連携がスムーズ、スペースで案件ごとに会話を整理
- 料金の目安:月800円〜/1人
- 無料プラン:あり(個人向けは無料)
- 向いている会社:すでにGmailやドライブを業務で使っている会社
事務所側がGoogleのツールで資料を管理している会社なら、導入の負担を抑えられます。
特化型の建設業おすすめビジネスチャット3選
次に、建設業向けに作られた特化型のツールを3つ紹介します。
連絡だけでなく、現場写真の整理や工程管理まで一体で扱いたい場合の選択肢です。
なお施工管理そのものが主目的のツール(ANDPADなど)は別カテゴリのため、ここでは取り上げません。
現場クラウドConne|連絡と現場情報の共有をひとつに
現場クラウドConne(コンネ)は、現場サポート社が提供する建設業向けの情報共有クラウドです。
- 特徴:現場ごとの写真・動画・図面の共有とスケジュール・タスク管理が一体
- 料金の目安:月10,000円〜(20名まで)
- 無料プラン:あり(5名まで・社外メンバーの招待は有料プラン)
- 向いている会社:連絡と現場情報の共有をひとつにまとめたい会社
建設業の実務を前提にした画面なので、現場に説明しやすいのも利点です。
クラフタ|完全無料で使える建設業向けチャットアプリ
クラフタは、グローバ社が提供する建設業向けの無料チャットアプリです。
- 特徴:LINEのような操作感、案件ごとに職人を招いて写真・図面・工程表を共有
- 料金の目安:0円(広告収益で運営)
- 無料プラン:あり(基本的な機能を完全無料で利用可)
- 向いている会社:コストをかけずに現場の連絡を始めたい小規模な工務店
まず無料で始めて、現場のチャット移行を試したい会社に向いています。
現場ポケット|トークと写真整理・日報を一体化
現場ポケット(GEMPO)は、アステックペイント社が提供する建設・塗装業向けのアプリです。
- 特徴:トークを中心に、現場写真の自動整理・日報・工程管理まで一体
- 料金の目安:月13,500円〜(年契約・アカウント数や現場数は無制限)
- 無料プラン:お試しあり
- 向いている会社:下請けや協力業者も含め、連絡と写真整理・日報をまとめたい会社
アカウント数無制限の定額制なので、職人が多い会社でも費用が読みやすい仕組みです。
案件・現場ごとに“話題の切り分け”が必要なら
建設業のチャットは、案件・現場・工程ごとに話題が入り乱れます。
1つのグループチャットに複数の話題が混ざると、大事な指示が流れて埋もれてしまいます。

この「話題の切り分け」を解決するのが、スレッドやチャンネルでの整理です。
Chatworkを使うなら、Chrome拡張の「スレッドワーク」でスレッド表示を追加できます。
スレッドワークはビジネスチャットそのものではなく、Chatworkに機能を足す拡張アプリです。
Chatwork公式が提供するものではなく、いま使っているChatworkにそのまま組み合わせて使えます。
- メッセージ単位のスレッド返信・スレッド表示で、話題ごとに会話が完結
- 「チャンネル」で1つのルーム内の会話を用途別に整理
- 相手が未導入でも、スレッド返信は通常のChatworkメッセージとして届く仕組み
- 今使っているChatworkはそのまま・乗り換え不要
スレッド表示のやり方は「チャットワークにスレッド機能はある?」の記事で詳しく解説しています。
スレッドワーク|クレカ不要で無料登録・スレッド表示&チャンネル追加の拡張機能

スレッドワークはChatworkにスレッド機能とチャンネル作成ができるChrome拡張機能です。普段の画面のままで、メッセージごとのスレッド返信・チャンネル作成が使え、ChattGPTやClaudeなどの生成AIと連携できます。
- 流れる会話をスレッドスレッド表示・返信(Slackと同じ感覚で使える)
- テーマ・話題ごとにチャンネル作成で会話を整理
- 相手が未導入でも使える ※中核特許技術
- ChatGPTなどの生成AIと連携で要約・チャットボットで自動化
Chatworkの「流れる・埋もれる・遡れない」という3つの問題を、ルーム構成を変えずに解決することを目的に開発しています。導入から利用開始まで最短1分で使えるようになります。
- Google登録・Chatworkアカウントと連携する
- 普段のChatwork画面でスレッド返信・チャンネル作成
- AI連携で会話を要約・チャット内をAI検索・ボット作成
クレジットカード登録不要・14日間の無料トライアル付きでご利用いただけます。Chromeウェブストアで公開中で、登録後すぐにお試しいただけます。
建設業向けチャットツールの選び方
ここからは、ツールを比較するときのチェックポイントを整理します。
建設業では「現場で無理なく使い続けられるか」を軸に、次の5つを確認しましょう。

現場の職人でも迷わず使えるか
どれほど高機能でも、職人が使いこなせなければ定着しません。
LINEのような操作感で、スマホでサクサク動くかをまず確認しましょう。
無料プランやトライアルで、職人に実際に触ってもらってから決めると失敗しにくいです。
無料プランや料金は続けやすいか
チャットツールは全員で使い続けるものなので、料金は総額で考える必要があります。
- 無料プランの人数やメッセージ閲覧期間などの制限
- 1人あたり課金か、人数無制限の定額か
- 協力会社など社外メンバーの分に費用がかかるか
「無料で始めて、定着したら有料プランへ」という段階的な進め方も有効です。
セキュリティと管理機能は十分か
現場で使うスマホには、紛失・盗難のリスクがつきものです。
管理者がアカウントを追加・削除できるか、紛失時にアクセスを止められるかを確認しましょう。
データが国内のサーバーで保管されるかを重視する会社もあります。
既存ツールとの連携やスマホ対応は十分か
事務所で使っているExcelやGoogleのツールと連携できると、二度手間を減らせます。
現場側は、スマホアプリの使いやすさと写真・図面の見やすさが重要です。
電波の弱い現場でも動作が安定するかも、試用のときに確かめておきましょう。
サポート体制は充実しているか
導入時の説明会や操作研修があるかどうかで、定着のスピードは大きく変わります。
電話・チャットでの問い合わせ窓口や、ヘルプページの充実度も確認しておきたいところです。
ITに不慣れなメンバーが多い会社ほど、サポートの手厚さを重視しましょう。
建設業でチャットツールを導入するメリット
チャットツールを導入すると、建設業の現場では次の4つのメリットがあります。
現場の状況を写真つきでリアルタイム共有できる
スマホで撮った写真をその場で送れば、納まりや不足資材を正確に伝えられます。
電話で言葉だけで説明するより早く、認識のズレも防げるのが大きな利点です。
- 施工箇所の納まりや仕上がりの確認
- 資材の不足・数量の報告
- その日の進捗の写真つき報告
やり取りが記録に残り伝達ミス・伝え忘れを防げる
チャットは文字で残るため、「言った・言わない」の水掛け論を防げます。
過去のやり取りを検索して、以前の指示や決定事項をすぐに遡れるのも強みです。
新しく現場に入った職人に、過去の経緯を共有しやすくなる効果もあります。
協力会社や職人ともスムーズに連携できる
多くのツールでは、社外の協力会社や職人をグループに招待できます。
案件ごとにグループを作れば、元請も協力会社も同じ情報を見ながら進められます。
電話の取り次ぎや一斉FAXの手間が減り、連絡の抜け漏れも防ぎやすくなります。
個人のLINEと仕事の連絡を分けられる
仕事専用のチャットに切り替えれば、休日や深夜の連絡に悩まされにくくなります。
やり取りが個人のLINEではなく会社のツールに残るので、担当交代時の引き継ぎも簡単です。
チャットツールを現場に定着させるポイント
よいツールを選んでも、現場で使われなければ意味がありません。
定着させるためのコツは、次の3つです。
運用ルールをシンプルに決める
細かいルールを作り込むより、最低限の決めごとから始めるのがコツです。
- 現場ごとにグループ(ルーム)を分ける
- 確認したら絵文字リアクションを返す
- 急ぎの連絡だけ電話を使う
この程度のシンプルなルールなら、ITが苦手な人でも守りやすくなります。
通知を整理して大事な連絡を見逃さない
現場やグループが増えると通知の数も増え、大事な連絡を見落としやすくなります。
- 自分宛の連絡にはTO(メンション)を付けてもらう
- 急ぎでないグループは通知をミュート
- 対応が必要な連絡はタスク化
連絡が流れて追えないときの対処は「チャットワークでメッセージが流れる原因と対策」も参考にしてください。
話題ごとにスレッドで整理する
定着してくると連絡量が増え、時系列に流れるチャットでは話題が追いにくくなります。
現場ごと・話題ごとにスレッドやチャンネルで整理すれば、後から探すのも簡単です。
Chatworkを使う場合は、先ほど紹介したスレッドワークでスレッド表示を追加できます。
よくある質問
建設業のチャットツールについて、よくある質問をまとめました。
チャットツールで有名なものは?
有名なのは、Chatwork・LINE WORKS・Slack・Microsoft Teamsなどです。
建設業では汎用型に加えて、directや現場向けの特化型ツールも選ばれています。
知名度だけでなく、自社の現場に合うかどうかで選ぶのが大切です。
チャットワークはどの業種・規模の会社におすすめ?
Chatworkは、ITに詳しい人が少ない中小企業や、社外の取引先と多くやり取りする会社に向いています。
操作がシンプルで、建設・不動産をはじめ幅広い業種で導入事例があります。
取引先がすでにChatworkを使っているなら、合わせて導入するとやり取りがスムーズです。
無料で使える建設業向けチャットアプリは?
無料プランがあるのは、Chatwork・LINE WORKS・direct・現場クラウドConneなどです。
完全無料で使える建設業向けアプリでは、クラフタが代表的です。ただし無料プランには人数や閲覧期間などの制限が多い点に注意しましょう。
施工管理アプリとチャットツールはどう違う?
施工管理アプリ(ANDPADなど)は、工程・図面・写真・原価などをまとめて扱う現場管理ツールです。
一方チャットツールは、連絡ややり取りの効率化が主な目的です。
連絡手段を改善したいだけなら、低コストで導入しやすいチャットツールで十分なことが多いです。
まとめ
建設業のチャットツールは、機能の多さより「現場が無理なく使い続けられるか」で選ぶのがコツです。
最後に、この記事の要点を振り返りましょう。
- チャット目的なら汎用型、写真整理や日報まで求めるなら特化型
- 現場の職人でも迷わず使える操作性を最優先
- 無料プランで試してから社内→協力会社へ段階的に拡大
- 案件・現場ごとに話題を切り分けて、大事な指示の埋もれを防止
まずは無料プランで試しながら、自社の現場に合うツールを見つけてみてください。
Chatworkで話題の切り分けまで整えたい場合は、スレッドワークのスレッド表示が役立ちます。
「あの件どうなった?」を、今日で終わりに。
スレッドワークは、Chatworkにスレッド表示とチャンネルを追加するChrome拡張機能です。
Chromeウェブストアで公開中。14日間、すべての機能を無料でお試しいただけます。
クレジット不要/最短1分で開始







